ちょうど三年前になるが、新しい家族が一人(?)増えたのでした。
盆暮れには、上の娘達二人と結婚した伴侶の男どもがわが家にやってくるが、彼らではなく実はかわいい愛犬なんです。
通称、ポコちゃんです。今では帰郷した子供達にも愛されている、ポコは家族の中心的な存在になっているんですよ。
三女が進学で上京にあたり、いずれ近いうちに家人と二人きりの生活になるにつれ、なぜか鎹が欲しいと思ったのでした(笑)
今ではポコはわが家の一員であり、なんでも理解し合える三角関係になったようです。
人間というものは、暑ければ「暑い、暑い」と言い、寒ければ「なんでこんなに寒いんだ」と文句を言う。言ってもどうなるもんでもないのに、つい言ってしまう。そういうときには、文句を言わずに現状を受け入れることがいいだろうと思うんですが。そのほうがストレスにもならない。ポコとは、言葉は通じないが人間と違って文句をいっさい言わない。ポコは毎日生きることに、なんと健気なんでしょうか。
与えられ条件を黙って受け入れて、生きるために最大限の努力はするが、ダメなら黙って死んでいくんだろうか。
新たなるわが家の住人ポコより学ぶべきことがなんと多いことか、私たちもこの種の賢さを少しは見につけるべきなんではないだろうか。と思う、迷える62歳のジジイです。